創建774年 融通の神白崎八幡宮公式オンライン山口県岩国市にある弘中三河守所縁の神社

白崎八幡宮に
神様がいないと言われる理由

白崎八幡宮に神様がいないと言われる理由

白崎八幡宮には 神様がいないのか

いつの頃からか「白崎八幡宮には神様がいない」という噂が、まことしやかに囁かれるようになりました。どこから広まった噂かは存じ上げませんが、当宮としては、これは根も葉もない噂と申し上げるほかありません。

白崎八幡宮は、鎌倉中期の建長2年(西暦1250年)、時の領主・清縄左衛門尉源良兼により創建された由緒ある神社です。主祭神としてお祀りしているのは、應神天皇・仲哀天皇・神功皇后の三柱。應神天皇は延命長寿や財運隆昌、立身出世にご神徳があるとされ、仲哀天皇は農業や産業の繁栄と土木工事の安全、さらに神功皇后は海上安全や豊漁円満などのご神徳をお持ちです。もちろん主祭神のほか、武内宿禰命や素戔嗚命、菅原道真公といった配祀神もおわします。

ありがたいことですが、白崎八幡宮では多くの神様をお祀りさせていただいているのです。

神様がいないと 言われる理由

白崎八幡宮に神様がいないと言われるようになったのは、当宮が神社本庁を脱退した頃のことでした。一般の方からすると、神社本庁を脱退したと聞いて「神社ではなくなった」「神様がいなくなった」と受け取られたのかもしれません。神社本庁を脱退したからといって神社でなくなるということはありませんが、神社本庁を脱退したことにより、憶測が憶測を呼んでしまったということでしょう。

では、なぜ白崎八幡宮は神社本庁を脱退したのか。それは、境内に納骨堂をつくったことがきっかけでした。今では納骨堂を持つ神社も徐々に増えていますが、当時の神社本庁は神社の境内に納骨堂をつくることを良しとされていませんでした。さらに、白崎八幡宮では信徒様だけでなく、一般の方にも納骨堂にお入りいただきたいと考えており、この考えも神社本庁の姿勢とは相容れないものだったのです。

地域の皆さまの 納骨堂

白崎八幡宮に神様がいないと言われる理由

白崎八幡宮は神社本庁の姿勢に反対しているわけではございません。神道では死を穢れとするため、祭祀を執り行う境内にお墓を建てることは確かに一般的ではないのです。

しかし、白崎八幡宮では地域の皆様の声にお応えする形で納骨堂の建設に踏み切りました。白崎八幡宮は拝殿のすぐ近くに駐車場があるため、特に足の悪い高齢者の方々から参拝しやすい神社として喜ばれてきました。「ここでお墓参りもできたら良いのに」という地域の皆さまのお声は多く、神社本庁を脱退してでも、納骨堂を建設するべきだと当宮は判断したのです。

 

神社本庁を脱退したからといって、神様がいなくなるということはございません。安心してご参拝いただければと思います。